ハセガワ ヤマハ YZR500 (0W98) “1988 WGP500 チャンピオン”

掲載開始:2012/10/25

 
パーツ構成やデカールをみたところ、いつもながらにすばらしいです!
いつもよりパーツに少しヒケが多いように思われます。
それとパーツの合わせのダボ部分など、前回のNSRの時に比べて少し不親切なところが目立ちます。
前回のNSRが非常に良かっただけに少し残念です。
3.カウルとホイールの塗装
タンク、サイドカウルとリアカウルは2ピースで構成されているので、接着後に接合部をパテで整形しておきます。
その後、サーフェーサーを塗装しヒケやパーティングラインを確認します。
サーフェーサーが乾燥すれば、白色を塗装します。白色はクレオスのクールホワイトを使用しました。
蛍光レッドは、クリアに粉末の顔料を溶かしたものを塗装します。
蛍光レッドの部分は消しになるので、完全に乾燥した後にクリアを塗装しデカール貼りに備えます。
なお、作例ではフロントカウル、リアカウルのゼッケンサークルの部分も蛍光レッドで塗装しましたが、その部分はマスキングして白色を塗り残しておいてください。
今回のデカールは、前回のNSR250と異なり少し透けてしまいます。
4.スポンサーマーク

世間の目に晒されるキットのため、タバコ関係のデカールは入っていません。
その代わり蛍光レッドの四角いデカールが入っています。
このデカールを良〜く見ると、真ん中に小さな三角が印刷されています(最初は印刷汚れかと思いました)この三角を頂点に、下辺の角を結ぶ直線をカットするとマルボロの見慣れたマークが出来上がります。
ハセガワやるなぁ〜!! 後は、マルボロのロゴマークがあれば、わざわざ別売りのデカールを買う必要はありません。
そこで、モデューロでYZR500を購入すると、ロゴマークとチャンバー溶接跡デカールがおまけで付いてきます。
デカールを買う必要もなく完全版YZRを製作することが出来ます。
5.フレームとスイングアームの組み立て

メインフレームは内側もパーツ化されています。外側と内側のパーツを接着します。
実物のフレームには、この接着部分に溶接跡がありますので、アルテコを溶接跡ぽく点付けしておきます。
フレーム、スイングアームは、ガイアノーツのEXシルバーで塗装し、乾燥後にクリアを塗装しました。

6.エンジンの組み立て

エンジンは組み立て説明書どおり組み立てます。
少ないパーツで精密感溢れるエンジ ンが出来上がります。
塗装指示では、シリンダー、クランクケースとも同じくシルバー+黒鉄色となってますが、 資料などを基に混色率を変えて調子に変化を付けると良いと思います。
また、ボルトの頭などはクロームシルバーで塗装すると良いアクセントになります。

7.エンジンの取り付け

エンジンはフレームにプラスチックのピン3本できっちと固定されます。その後、各種パイピングをおこないます。
ラジエターホースや冷却水パイプへは、ハセガワのジュラルミンフィニッシュを細切りにし、ホースバンドとして巻き付けてから接着します。(写真では忘れており、接着後に巻きつけることになり、難儀しましたわ)マルボロのデカールは、キットに入っている白ベタデカール、蛍光レッドデカールと、おまけロゴデカールを使用しています。

*この工程には、組み立ての順番が指定してありますので注意してください。
8.スイングアームの取り付け

スイングアームに、リアブレーキ、スプロケット、リアホイールなど組み付けていきま す。
問題なくリア足回りは完成します。できればリアサスペンションのスプリングが最初からイエローに塗装したものが入っていれば言うことはないのですが・・・ リアブレーキホースは、手芸屋さんで手に入るナイロンコートワイヤー0.4ミリ(見た目はステンレスメッシュホースそのもの)を、遠〜い昔にオイルチューブとして販売 されていたビニールチューブに通し、カッターを斜めに当て、カッターマットの上をコロ コロと転がすとブレーキホースが出来上がります。
フロントのブレーキホースも同じ 方法で製作します。

9.チャンバーの取り付け

チャンバーは、模型映えするように派手目に塗装しました。
下地にブラックを塗装し、その上に、フィニッシャーズのファインシルバーを塗装しギンピカにします。
資料を基に、溶接跡デカール(おまけセットの物)を貼ります。
その後、クリアブルーやクリアブラウン、クリアブラックなどを重ねて好みのチャンバーに塗り上げていけば良いと思います。
サイレンサーは、リベットを削り取りキット付属のデカールを貼りました。
10.フロント足回りの組み立て

フロント足回りは、説明書と資料を基に塗装します。
フロントフォークインナーチューブは、ハセガワフィニッシュシリーズを貼り込みます。
この工程にも、組み立て順番指示がありますので注意してください。

11.下回りの組み付け

フロント回りをフレームに取り付けます。
フロントブレーキキャリパーにブレーキホースを取り付けておきます。

12.ハンドル回りの組み立て

ステアリングダンパーのロッドは0.8ミリの洋白線に置き換えています。
ハンドル、メーター、ステップ回りのパーツを取り付け、最後にパイピングをおこないます。
後はタンク、カウルを載せれば完成です。
13.カウルの研ぎ出し→完成

クリアを3回から4回塗装し、乾燥させておいたカウル類の研ぎ出しをおこないます。
いつものように1200番のペーパーで水砥ぎをおこなったあと、ハセガワのセラミックコンパウンドで磨きます。
これだけでも綺麗な艶が出ますが、さらにコーティングポリマーで仕 上げることでツルッツルッになります。
磨き上がったリアカウル、タンクをフレームに取り付け、シートパッド、タンクキャップを接着します。
その後、フロントカウルにスクリーンを接着し、フレームに接着します。
サイドカウル、アンダーカウルを取り付ければ完成なのですが、塗装の厚みで、カウル接合部がキツクなっていますので、削るなどの調整が必要です。
キチンと調整さえできてい ればパッチ!と気持ち良く取り付けることができます。
製作途中で色々な仕事が舞い込み、作業は順調に進めることができませんでしたが、順調に製作が可能ならば2週間もあれば、すばらしいYZRを完成させることができると思います。

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