AMC Ligier JS41 掲載開始:2012/09/03 完成品掲載:2012/11/13
1.AMC製のLigier JS−41を製作します。 AMC Modelsさんの1/20リジェJS41を製作します。 キットはフルキットとなっており、レジン、ホワイトメタル、エッチング、ゴムタイヤ、デカールの他、金属線、シートベルト用のリボン、アンダートレイ固定用のネジで構成されています。 他には何もいりません! また、前期型/後期型のコンバーチブルキットとなっています。今回の作例は後期型の日本GP、カーナンバー25・鈴木亜久里のラストマシンを製作させて頂きます。 |
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2.後期型のパーツ選択 後期型では、フロントウイング、インダクションポッド、リアウイングの形状が異なる他、サイドポッドのくびれた部分に上下2枚のフィンが付くのが特徴となっています。 写真左上部のフロントウイング、リアウイングのフラップは使用しません。 |
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3.ギアボックスの固定 ギアボックスはアンダートレイに固定するようになってますが、後端に大きなリアウイングのウイングステーが付くので、強度的なことや、仮組みのことを考え、アンダートレイの裏側からビスで固定しました。 |
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4.リアウイングステーの固定 キットには、ギアボックス後端にウイングステーを固定するためのダボが付けられていますが、強度的に不安なので、タミヤさんのバイクキットに入れられているビスで固定できるように、固定用のダボを削り取り1ミリの穴を開けビスで固定します。 |
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5.リアウイングの製作 リアウイングを製作します。 メインウイングやフラップ、ウイングレットには翼端板に固定するためのダボが出ていますが、瞬間接着剤やエポキシボンドでの接着では強度的に心許ないので、ハンダで固定します。 まず、ウイング、フラップの固定用のダボを削り取り、0.8ミリの穴を開けておきます。 その穴より少し長めの0.8ミリの洋白線でウイングと翼端板を固定し、翼端板側から洋白線の突き出した頭から少量のハンダを流します。 ハンダごてをあて過ぎると、洋白線から熱が伝わりすぎ、ウイングが溶解するので注意してください。 ハンダ付けが出来れば、突き出した洋白線をヤスリで削り取っておきます。 写真はありませんが、フロントウイングも同じようにハンダで組み立てます。 |
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6.サイドポッドフィンの取り付け 日本GP仕様の特徴として、サイドポッドから上下2枚のフィンが装着されています。 上側のフィンの後端は、翼端板のウイングレットとつながっています。 フィンの位置決めは、リアウイングをギアボックスに固定し、アンダートレイとボディーを固定した状態でおこないます。リアウイング、ウイングレット、フィンの垂直、 直角、バランスを確認しながらフィンの位置を決めます。 位置が決まれば、フィンには0.8ミリの穴を開け、固定用のピンとして0.8ミリの 洋白線を差し込み、サイドポッド側にも0.8ミリの穴を開け、瞬間接着剤で接着します。 固定できれば接合部分はパテで整形しておきます。 下側のフィンは、塗装や研ぎ出しを考え、後差しとします。接着位置を決め、フィンに固定用のピンとして0.6ミリの洋白線を差し、サイドポッド側には0.6ミリの穴 を開けておきます。 |
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7.リアウイング翼端板の固定 翼端板の固定には、キットでは、カウル側から固定用のピンが出ていますが、仮組みと塗装を考えてHIROさんのマイナスリベットを使用します。 レジンの固定用ピンを削り取り、0.8ミリの穴を開けます。 |
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8.タイロッドの加工 キットでは、タイロッドがアッパーアームと一緒に成型されているためホワイトメタルとなっています。ここはシャッキとシャープにしたかったので、0.8ミリの洋白線 に変更しました。 アップライトから生えているタイロッドを切り飛ばし、0.8ミリの穴を貫通させ、そ の穴にアップライト外側から、0.8ミリの洋白線を通し、ボディーのタイロッド取り 付け箇所に差し込みます。 アップライト外側に飛び出ている部分を切断すれば、洋白製のタイロッドが出来上がります。 |
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9.フロントアップライトの加工 フロントアップライトのアッパー/ロアアームへの固定は、アップライトから生えたダボで固定するようになっていますが、車高の調整などで何度か仮組みしているとグラグラしてくるので、アッパー/ロアアームともビスで固定するようにしました。 ハンダで固定しても良いのですが、調整や組み立てを考えるとビス止めの方が融通が利き良いと思います。 |
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10.リアロアアームの固定 リアロアアームはギアボックスの3か所で固定されますが、結構力が掛かるので ギアボックス下面の固定には、接着ではなくビスを使用し固定しています。 *ピンボケの写真ですんません。 |
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11.リアアップライトの固定 リアアップライトも、フロントアップライトと同様にビスによる固定としました。 |
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12.リアアップライトの加工 リアアップライト上端と、サスペンションアッパーアームが少しですが干渉します。 その為に、リアの車高が少し上がり、全体的に前下がりとなります。 もともとリアの車高が高めなので、アップライト上端の干渉する部分を少し多めに削って、車高を調整すれば良いと思います。 |
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13.仮組みと車高調整 サスペンションの加工が終われば仮組みをおこないます。フロントウイング、リアウイング、バージーボード、車載カメラなど付けられるものは全て組み付け、垂直、水平、バランス、車高の最終確認をします。 この後、ブルーに塗装する部品にサーフェイサーを塗装します。サーフェイサーは、タミヤさんのスーパーサーフェイサーを使用しています。 |
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14.いきなりデカール貼れてます サーフェイサー塗装→キズの修正→サーフェイサー塗装で塗装面を整えます。 ブルーは、フィニシャーズのピュアブルーにほんの少量のピュアホワイトを加えたものを塗装しました。 デカールは、エッフェアルテフィーチェ製です。何の問題も無く貼ることが出来ます。 ソフターはインダクションポッド後部の無限の白帯で使用しただけで、発色、貼り易さとも素晴らしいデカールだと思います。 |
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15.クリア塗装
クリアは、フィニッシャーズのオートクリアを使用しました。
希釈は2.5倍ほどで、 1回目はシュ!と軽く吹き付け、乾燥後にデカールがきちんと密着しているか確認します。 2回目はシュー!と普通に吹き付けます。 3回目はドバー!!っと多めに吹き付けます。 ただし、タレない程度で。 ウイング、フィン、ミラーも同じようにクリア塗装し乾燥させます。先の工程の写真とあまり変わり映えしませんが・・・ |
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16.パーツの塗装
サスペンション関係は、簡単に全てフィニッシャーズのカーボンブラックマットで塗装。
凝りたい方はカーボンデカールなどを貼れば、さらに足回りが引き立つと思います。 ブレーキ関係は、フィニッシャーズのライトガンメタルを全体に吹きつけ、ブレーキパッ ドをタミヤのチタンゴールドで、ハブ(真ん中の所)をガンメタルで塗装し、乾燥後にパッドにブレンボのデカールを貼り付けます。 車載カメラは、細かいスポンジヤスリで磨いてピカピカにしクリアを塗装します。 資料 では銅色の細いストライプと、白色のラベルが確認できましたので、ハセガワのゴー ルドフィニッシュを細切りにし巻き付け、同じくもホワイトフィニッシュを切り出して、そ れっぽく貼り付けます。 |
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17.ホイールとタイヤの塗装
ホイールは、少しですがバリが出ていたのでカッターで切り取り、ヤスリで整形します。
その後、スポンジヤスリで全体をきれいに磨き、サフェーサーを塗装します。
金色は、ガイアノーツのブライトゴールドを塗装しました。 ロックナットはタミヤのクリアーレッドとクリアーブルーを、真ん中はガンメタルで塗装しました。 タイヤは、エナメルシンナーで表面のゴムのカスやホコリを拭き取ります。 が!拭けば拭くほど消しゴムのカスがタイヤからボロボロ出るわ出るわ。 で、作戦変更。台所に直行し、中性洗剤洗浄作戦を決行。最初からそうしとけば良かった。 ツルツルになったタイヤをホイールにはめ、デカールを貼ります。中性洗剤効果かドライヤーを少しあて、綿棒で押さえるだけで密着します。 また、ホイールにBBSのデカールを貼るのを忘れずに。 このままでは、タイヤは有り得ないほどツルツルなので、半つや消しクリアを吹き付けます。これにより、タイヤデカールの余白も目立たなくなります。 |
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18.コクピットパーツの製作
コクピットは、シート、メーターパネル、ハンドルの3つの部品で構成されています。 パーツはすべて艶消しブラックで塗装し、メーターパネルやハンドルのボタンスィッチを、エナメル塗料の赤、黄、緑、シルバーなどで適当に(資料が無かったので・・・)塗装します。液晶パネルはオリーブドラブで塗装します。 シートベルトは、キットに付いているリボンとエッチングパーツで作成しますが、黄T 色いリボンは付いていませんので、どこかから探してきて、赤いリボンの先に輪っか状に接着してください。 ショルダーハーネスのバックルには、0.8mmの洋白線を通すように指示されていますが、リボンを後から通すのは至難の業なので、先に先端を輪っか状にしたリボンをバックルに通してから、洋白線を通すと簡単にできます。 ピンボケな写真で申し訳ございません。 |
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19.カウルの内側の塗装
表側から見える個所(コクピット内部やインダクションポッドの内側等)に、エナメルのフラットブラックを塗装します。表側にはみ出した塗料は、ティッシュペーパーにえエナメル溶剤を含ませふき取ってください。
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20.メーターパネルの取り付け
メーターパネルは、ボディーパーツのコクピット前面に直接貼り付けます。いがまないように気をつけて接着してください。
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21.リアサスペンションの組み立て
まず、ギアボックスにリアウイングを固定し、サスペンションロアアーム、斜めの棒、ドライブシャフトをエポキシ接着剤で接着します。その後、リアブレーキパーツを接着したリアアップライトをロアアームに固定します。
エキゾーストパイプをアンダーパネルに接着します。エキパイの塗装は、ほとんど見えないのでメタルプライマー→クリアブラウン→セミグロスブロックで少し汚しておきます。
組み立てたリア足回りパーツをアンダートレイに固定します。
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22.リアサスペンション、リアウイングの固定
ボディーにアンダーパネルを4本のビスで固定します。
メインウイングとボディーは、HIROさんのアルミビス(0.8ミリ)で固定します。
ウイングレットとサイドフィンは、アルミリベット(0.5ミリ)で固定します。
その後、リアサスペンションアッパーアームを、ボディーに差し込み接着し、次にアップライト側を固定します。
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23.フロントサスペンションの組立て
ボディーにフロントサスペンションロアアームを固定し、斜めの棒を接着し、ブレーキパ
ーツを接着したフロントアップライトを固定します。
その後、アッパーアームをボディーに差し込み接着し、アップライト側を固定します。
最後に、タイロッドをアップライト外側から差し込み接着します。
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24.フロントウイングとバージーボードの取り付け バージーボードはエポキシボンドで接着します。キチンと接着されるまではマスキングテープで固定しておきます。 フロントウイングは、ウイング下面よりHIROさんのリベット(0.5ミリ)でウイングステーと固定しますが、エポキシボンドが完全に硬化するまでは、ウイングの下に厚さ2ミリのプラ板をスペーサーとしてはさんでおきます。 |
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25.アンテナ、ミラーと車載カメラ フロントノーズの上面には、ピトー管とアンテナが生えています。ピトー管は0.3ミリの洋白線の先端を直角に曲げておきます。アンテナは長短2本ありセミグロスブラックを塗装しておきます。ピトー管、アンテナの根元には細いパイプを切ってベースとし、それぞれのベースにピトー管とアンテナを差し込みます。 ミラーを接着します。鏡面はエッチングパーツで用意されていますが、作例ではハセガワのシルバーフィニッシュを貼り込みました。 車載カメラは、ハセガワのフィニッシュシリーズを切り出し、それっぽく貼り付けます。 1台はインダクションポッドのてっぺんに、もう一台はポッドの左側に水平に取りけ ますが、エッチングパーツ(パーツナンバー48)を先に接着するのを忘れないでくだ さい。反対側にはフェールキャップとキルスイッチを接着します。 |
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26.完成 完成です!! 途中で製作を中断していたので、完成までに日にちが掛かりましたが、10日から2週間もあれば完成させられると思います。 キットの内容としては、「これ一体どうするの?どこにつくの?」と言う箇所も無く、 非常に組み立て易い良いキットだと思います。 ガレージキット初心者の入門キットとしても自信を持って薦められます。 注意点としては、キットのままではエキゾーストパイプとリアサスペンションロアアー ムのクリアランスが無く、車高にも影響してきますので、この箇所の仮組みは十分に納得するまでおこなってください。 完成品ギャラリーはこちらから |
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